「フェンスの種類が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない」。アルミや樹脂、ルーバーや格子と名前ばかりが並び、自分の家に合うのはどれなのか、手入れはどのくらい要るのかと、不安が先に立つ方も少なくないはずです。業者に勧められるまま決めて後悔しないか、という迷いも重なります。
そこで本記事でお伝えするのは、フェンスの種類を「素材」と「形」の2つの物差しで整理し、目的と場所から候補を2〜3個に絞る方法です。浜松・磐田の施工例で実際に多かった種類も添えているので、カタログの名前に振り回されずに比べられるでしょう。
あわせて、柱の立て方や価格表の見方など、種類を決めた後に業者と確かめることも同じ流れで解説します。
フェンスの種類は素材と形の組み合わせで決まる
フェンスの種類は、何でできているかという「素材」と、どこまで隠すかという「形」の組み合わせで決まります。カタログの商品名がいくら多くても、この2つの物差しで分ければ全体が見渡せるはずです。
素材は何でできているかで5つに分かれる
住宅のフェンスの素材は、大きく5つです。LIXILは自社サイトで、フェンスをアルミ形材・アルミ鋳物・木粉入り樹脂系・スチールの4つに分けて紹介しています。ここに、本物の木を使う天然木を加えました。
| 素材 | 作り方・中身 | 見た目の傾向 |
|---|---|---|
| アルミ形材 | 溶かしたアルミを押し出す | 直線的ですっきり |
| アルミ鋳物 | 溶かしたアルミを型に流す | 装飾的なデザインが多い |
| 樹脂・人工木 | 木粉入り樹脂などの板 | 木目に近い質感 |
| スチール | めっき・塗装した鋼線 | 網目で見通せる |
| 天然木 | 本物の木材に保護塗装 | 木そのものの風合い |
形材と鋳物は同じアルミでも、作り方が違います。押し出して作る形材は直線を基調としたデザインに、デザインの形に流し込む鋳物は植栽と調和するタイプが多くなる、というのがLIXILの説明です。
素材は見た目だけでなく、手入れの手間も左右します。最初に「手入れにどれだけ時間をかけられるか」を家族で話しておくと、候補を減らしやすいでしょう。
形はどこまで隠すかで5つに分かれる
形は、視線をどこまで遮るかで5つに分かれます。LIXILは目隠しの度合いの違いとして、完全目隠し・半分目隠し・目透かし・ルーバーの4つを挙げています。ここに見通しを残すメッシュを加えて整理すると、次のとおりです。
- 完全目隠し|すき間なく視線を遮る
- 半分目隠し|細いすき間で斜めの視線を遮る
- 目透かし|光を通し影がほんのり見える
- ルーバー|羽根の角度で隠して風を通す
- メッシュ|見通しと風通しを残す
素材と形は、別々に選べます。同じアルミ形材でも、すき間のない板張りもあれば、向こうが見える格子もあるからです。
そこで先に「隠したいのか、区切りたいだけなのか」を決めておきましょう。それだけで、形の候補は2〜3個に絞れます。
形の呼び名はメーカーごとに少しずつ違う
似た見た目のフェンスでも、メーカーによって呼び名はまちまちです。横向きの板をすき間を空けて並べたデザインを、三協アルミは「横板格子」、LIXILは「横スリット」と呼んでいます。
当サイトが浜松市・磐田市の施工会社14社の施工事例96件を、各社の公式サイトや施工会社名のあるポータルで2026年9月19日〜10月17日に確認したところ、型番まで分かる中で最多は三協アルミ「レジリア」の横板格子タイプで8件でした。2番目のLIXIL「フェンスAB」の横スリットタイプ5件も、横向きの板を並べた同じ系統の見た目です。
フェンスABは、型番の頭の文字で形が分かります。YLは横ルーバー、YSは横スリット、YMは横目隠し、YRは横格子で、Tで始まる型は縦向きです。T-14のようにハイフンと数字が続く表記は高さを表すもので、形の記号とは別物です。
メーカーをまたいで比べるときは、名前ではなく「板の向き」と「すき間の幅」で見比べると取り違えません。
素材で比べるフェンスの種類と手入れ
素材選びの基準になるのはアルミ形材で、浜松・磐田の施工例でも最も多く使われていました。木の見た目なら樹脂・人工木か天然木、境界を区切るだけならスチールメッシュが候補です。
- アルミ形材|浜松・磐田の施工例で最も多い定番
- アルミ鋳物|装飾的なデザインで門まわりに合う
- 樹脂・人工木|木目の見た目と熱への注意
- スチールメッシュ|境界を手ごろに示せる
- 天然木|本物の風合いと塗り直しの手間
| 素材 | 気をつけたい傷み | 手入れの中心 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| アルミ形材 | 汚れや傷からの腐食 | 水洗い・中性洗剤 | 目隠しにも境界にも |
| アルミ鋳物 | 汚れや傷からの腐食 | 水洗い・中性洗剤 | 門まわりの飾り |
| 樹脂・人工木 | 伸び縮み・色あせ | 中性洗剤で洗う | 木目調の目隠し |
| スチールメッシュ | 海沿いの塩害 | 定期的な清掃 | 広い境界を区切る |
| 天然木 | 色あせ・腐朽 | 3〜5年ごとの塗り直し | 本物の木の風合い |
清掃の回数は、三協アルミが門・フェンスまわりで少なくとも年1〜2回、LIXILがフェンスで年1〜3回程度を目安にしています。海沿いは両社とも回数を増やすよう勧めていて、ほかに三協アルミは交通量の多い道路沿い、LIXILは工業地帯も挙げています。
アルミ形材|浜松・磐田の施工例で最も多い定番
アルミ形材は、迷ったときの基準になる素材です。同じ96件のうち、製品名からメーカー公式サイトで素材が分かった58件では、44件がアルミ形材でした。スチールメッシュは10件、樹脂・人工木は7件で、1件で2種類の素材を使った事例は両方に数えています。
木目調のアルミ形材もあります。三協アルミ「シャトレナⅡ」は仕様表の材質がアルミ形材の木調色で、LIXIL「フェンスAB」にも表面に木目のシートを巻いた型があり、その裏面はアルミの色です。見た目が木でも、材質欄を見るまで素材は決まりません。
錆びにくい素材とはいえ、手入れがまったく要らないわけではない点に注意が必要です。三協アルミは、金属たわしやワイヤーブラシでこすってできたキズが腐食の原因になると注意しています。
アルミ鋳物|装飾的なデザインで門まわりに合う
アルミ鋳物は、門まわりを個性的に見せたいときの素材です。デザインの形に流し込んで作るため植栽と調和するタイプが多く、個性的な門まわりをつくれるとLIXILは説明しています。
LIXILの鋳物フェンスの商品一覧にも、洋風住宅向けの「ヴィア・ル・クラシコ」や、鉄の飾り柵のようなロートアイアン風に仕上げた「ラフィーネ」など、装飾的なデザインが並びます。
敷地をぐるりと囲むより、玄関前や門の横など人に見せたい場所に短く使うと、飾りの良さが引き立つはずです。見せる場所に鋳物、それ以外は形材と使い分ける選び方もあります。
樹脂・人工木|木目の見た目と熱への注意
樹脂・人工木は、木の見た目がほしいけれど塗り直しの手間は減らしたい人に向く素材です。LIXILが2026年11月4日に発売した人工木の「フェンスAW」は、風雨による劣化・腐食・干割れ・ささくれが起こりにくいとされています。
一方で、熱には気を配りましょう。LIXILは人工木材の性質として、温度差で多少の伸び縮みや反りが出ることを挙げています。フェンス全般でも、給湯器や暖房機の熱い排気を直接当てないよう注意しています。
中身も、製品ごとにばらばらです。三協アルミ「プラウディ」は木粉入り樹脂、タカショー「モクプラボード」はポリスチレン製の樹脂ボードです。三協アルミは木粉入り樹脂のお手入れとして、薄めた中性洗剤と柔らかい布で洗い、硬いブラシは使わないよう案内しています。
スチールメッシュ|境界を手ごろに示せる
スチールメッシュは、広い境界を手ごろな費用で区切りたいときの素材です。LIXILは、スチールワイヤー製のグリッドフェンスを、広い範囲に施工しても低コストで、集合住宅の敷地まわりのように目隠しやデザインより耐久性と経済性を重視する場所向けと説明しています。
スチールだからすぐ錆びる、とは限りません。積水樹脂の「メッシュフェンスG10」は、亜鉛めっきした線に樹脂を塗り重ねて錆を防いでいます。LIXILは海岸地域や工業地帯向けに、柱をアルミにした仕様も用意しています。
網目なので、目隠しにはなりません。目隠しも欲しい場合、LIXILはネットフェンスにツタを絡ませる方法を紹介しており、実質30cm程度のスペースで生垣の代わりになるとしています。
天然木|本物の風合いと塗り直しの手間
天然木は、本物の木の風合いを優先し、定期的な塗り直しを引き受けられる人向けの素材です。木材保護塗料の効き目は時間とともに落ちるため、塗料メーカーの大阪ガスケミカルは再塗装の目安を一般に3〜5年としています。
色あせたときは、三協アルミも木材保護塗料での塗り直しを勧めています。ニスのように表面に膜を作る塗料は使えない、というのが同社の注意です。
保証にも差があり、LIXILの保証規定ではフェンス本体が2年、木製部品は1年です。生垣や木の塀の手入れが重荷で替えるなら、樹脂・人工木か木目調のアルミ形材を先に比べると、手入れの負担が戻りにくくなります。生垣を撤去する費用の考え方は生垣をフェンスに変える費用で解説しています。
形で比べるフェンスの種類と目隠しの度合い
形は、どこまで隠したいかと、風や光をどれだけ通したいかの兼ね合いで選ぶのが基本です。すき間が小さいほど視線は遮れますが、風通しや日当たり、圧迫感とは引き換えになります。
| 形 | 視線の遮り方 | 風・光 | 主な使いどころ |
|---|---|---|---|
| 板張り・パネル | ほぼ遮る | 通りにくい | のぞかれる窓の前 |
| スリット・格子 | すき間の幅しだい | すき間から通る | 道路沿い・庭 |
| ルーバー | 羽根の角度で遮る | 風を通す | 室外機・リビング前 |
| 採光パネル | 影だけ見える | 光を通す | 暗くしたくない場所 |
| メッシュ・フレーム | ほぼ見通せる | よく通る | 境界・家の裏手 |
視線と風・光の欄はLIXILと四国化成建材の説明にもとづき、使いどころは当編集部が整理しました。
板張り・パネル|すき間なく視線を遮る
板張りやパネルは、すき間をなくして視線をほぼ遮りたいときの形です。LIXILは「完全目隠し」を、すき間のないアルミのパネルを並べて視線を完全に遮るタイプと説明しています。
足元のすき間をふさぐ工夫も見逃せません。LIXILのフェンスABはフェンス下のすき間を全タイプで60mmに狭めていて、別売りの部品で完全にふさぐこともできる仕様です。
ただし、高くするほど圧迫感は増えます。LIXILは生垣の説明で、目隠しに必要なのは立った人の目の高さの1.5〜1.8m程度とし、それを超えると外への圧迫感や内側の日当たりの悪化が出やすいとしています。
スリット・格子|すき間の幅で隠し方が変わる
スリットや格子は、すき間の幅と板の太さで隠し方が変わる形です。すき間を細くしたり格子を厚くしたりして、斜めからの視線をゆるやかに遮るものを、LIXILは「半分目隠し」と呼んでいます。
斜めからの視線は遮れても、真正面からはすき間越しに見えることがあります。ショールームや見本では、正面と斜めの両方から見え方を確かめておくと安心です。
同じ96件で形が分かる事例では、格子が18件と最も多く、そのうち8件は三協アルミ「レジリア」の横板格子でした。格子といっても、幅の広い板を並べた目隠し寄りの型がよく選ばれています。
ルーバー・採光パネル|風や光を通して隠す
ルーバーと採光パネルは、隠しながら風や光を通したいときの形です。ルーバーは羽根に斜めの角度をつけ、視線を遮りながら風を通します。
四国化成建材が2025年7月に発売した「HRF1型・2型」は、目隠しのルーバーでありながら開口率50%以上です。開口率はフェンスの面のうち空いている部分の割合で、同社は室外機まわりにも向くと説明しています。
採光パネルは、光を通す板で視線を遮る形です。LIXILは「目透かし」と呼び、シルエットがほんのり見える程度に隠せるとしています。部屋や庭を暗くしたくない窓の前で、候補に入れたい形です。
メッシュ・フレーム|見通しを残して区切る
メッシュやフレームは、見通しを残したまま敷地を区切る形です。LIXILはメッシュを、侵入を防ぎつつ日当たりと風通しがよく、生垣の生育を妨げない形と説明しています。
さらに軽いのがフレームフェンスです。LIXILの「フェンスAL」は内と外の境界を示すシンプルなフレーム型で、狭いスペースにも設置でき、高さは3段階から選べます。
目隠しの効果はほとんど期待できない分、圧迫感が出にくいのが利点です。隣家の日当たりを妨げたくない境界や、人目の少ない家の裏手で使いやすい形といえます。
目的と場所からフェンスの種類を絞る
フェンスの種類は家全体で1つに決める必要はなく、面ごとに「隠したいのか、区切りたいだけなのか」で選び分けると絞りやすくなります。下の早見表に、自宅の場所を当てはめてみてください。
| 場所 | 優先すること | 候補の形 | 候補の素材 |
|---|---|---|---|
| リビングや浴室の窓の前 | 視線を遮る | 板張り・ルーバー | アルミ形材・人工木 |
| 道路沿いの庭 | 視線と圧迫感 | スリット・格子 | アルミ形材 |
| 隣地との境界 | 区切る・日当たり | メッシュ・格子 | スチール・アルミ形材 |
| 室外機・勝手口 | 風通し | ルーバー | アルミ形材 |
| 門まわり・玄関前 | 見た目 | 格子・装飾 | アルミ鋳物・アルミ形材 |
| 家の裏手・狭い通路 | 場所を取らない | フレーム・メッシュ | アルミ形材・スチール |
この表は、メーカーの説明と浜松・磐田の施工例の傾向をもとに当編集部がまとめた目安です。敷地の段差や必要な高さによって、合う種類は変わります。
隠したい面と区切るだけの面で種類を分ける
敷地のすべてを、同じ目隠しフェンスで囲む必要はありません。同じ96件のうち、2つ以上の製品を使い、どの面に付けたかまで分かる5件は、どれも目隠しの面と、境界や人目の少ない面とで製品を分けていました。
たとえば、玄関前は目隠しフェンスにして、東側の境界はスチールのメッシュにするという組み合わせです。5件のうち3件は、境界側にスチールのメッシュを使っていました。
隠す面を絞れば、目隠しフェンスの長さが短くなり、費用も抑えやすくなります。敷地の図に「のぞかれる面」と「区切るだけの面」を書き分けるところから始めましょう。
目隠しの面は板張り・格子・ルーバーから選ぶ
目隠しが必要な面は、板張り・格子・ルーバーの3つから選ぶのが基本です。同じ96件では、ルーバーの4件はすべて目的に目隠しを含み、格子も18件のうち15件が目隠しを含んでいました。樹脂・人工木の7件も、6件は目隠しだけが目的です。
3つの選び分けは、何を優先するかで決まります。窓の正面からのぞかれるなら板張り、風通しも欲しいならルーバー、圧迫感を抑えたいなら格子、という順で考えると迷いにくいはずです。
防犯の面では、上段をルーバー、下段を格子にするような組み合わせをLIXILが紹介しています。プライバシーを守りながら人の気配を感じられ、異変に気づきやすいという考え方です。高さの決め方は目隠しフェンスの高さの決め方で、浜松・磐田の施工例は浜松の目隠しフェンスと磐田の目隠しフェンスで比べられます。
境界を示すだけならメッシュやフレームで足りる
境界をはっきりさせたいだけなら、メッシュやフレームで十分です。同じ96件でスチールのメッシュを使った10件のうち、目隠しだけが目的の事例は1件で、その事例も目隠しには別の製品を使い、メッシュは人目の少ない箇所に付けていました。
境界線の上に立てるか、自分の敷地の内側に立てるかも決めておきましょう。
民法は、所有者の違う2棟の建物の間に空き地がある場合、境界に塀や柵を共同の費用で設けられるとし、設置と維持の費用は半分ずつの負担と定めています。より良い材料にしたり2mより高くしたりした場合、増えた分はその人の負担です。地域にこれと違う慣習があれば、慣習が優先されます。
自分の敷地の内側に立てれば、種類や高さを自分で決めやすくなります。どちらの場合も、工事の前に隣家へひと声かけておくと、後のもめごとを防ぎやすいでしょう。
子どもやペットの飛び出し対策はすき間と高さを見る
子どもやペットの飛び出しを防ぎたいなら、横のすき間だけでなく足元のすき間も確かめておきたいところです。LIXILはフェンスABの下のすき間を60mmに狭めた理由の一つに、ペットがくぐりにくいことを挙げています。
一方で、フェンスは転落を防ぐ柵ではありません。LIXILは取扱説明書で、フェンスは境界を示すためのものだとして、登ったり寄りかかったりしないよう注意しています。崖の上や高い階段の脇など、落ちる危険がある場所には施工しないことも明記されています。
子どもが足をかけてよじ登れそうな部分がないか、設置する前に業者と確認しておくと安心です。
種類を決めた後に業者と確かめる3つの条件
種類が決まったら、柱の立て方・ブロック塀の状態・価格表の条件の3つを業者と確かめる段階です。LIXILは取付説明書で、必ず専門の工事業者が施工するよう求めています。ホームセンターに工事を頼む場合の確かめ方はフェンス工事はホームセンターに頼めるかで解説しています。
柱の立て方は自由柱と間仕切りの2通り
柱の立て方は、柱の位置を自由に決められる方式と、柱と柱の間に本体をはめる方式の2通りです。LIXILのフェンスABでは前者をフリーポールタイプ、後者を間仕切りタイプと呼び、間仕切りタイプの高さは600〜1,000mmです。
呼び名はメーカーで違い、YKK APは「自由柱施工」、積水樹脂は「自由柱方式」と書いています。見積書で見慣れない名前が出てきたら、どちらの方式かを聞くと話が早いはずです。
高さや風への強さによって、柱の数も変わります。フェンスABのフリーポールタイプは風速34m/秒相当の仕様で柱の間隔を2,000mm以内としていますが、高さ1,400mmの型は1,000mm以内です。高いフェンスほど柱が増えやすいので、見積書の柱の本数も見ておきましょう。
ブロック塀の上に付けるなら塀の点検が先
フェンスの立て方には、地面にコンクリートの土台を作って立てる方法と、ブロックの上に立てる方法があります。地面に作る土台は、柱ごとに作る独立基礎と、一続きに作る連続基礎の2種類です。ブロックの上に立てる場合、LIXILはフェンスABの条件として、JIS A 5406の区分16、いわゆるC種以上のブロックを使うよう定めています。
塀の強さについて条文で数値の基準があるのは、ブロック塀の部分です。建築基準法施行令第62条の8は、補強コンクリートブロック造の塀について高さ2.2m以下などの基準を定めています。アルミフェンス本体の強さは、メーカーが示す柱の間隔や基礎の大きさで確かめるものです。
ただし、地区計画などで垣や柵の高さ・形に決まりがある地域もあるため、業者か市区町村にも確かめておくと安心です。
既存のブロック塀に載せるなら、国土交通省の「ブロック塀等の点検のチェックポイント」で、高さ・厚さ・控え壁・基礎の有無・傾きやひび割れを先に見ておきます。載せられるかどうかの見分け方はブロック塀の上にフェンスを載せられるかで詳しく解説しています。
価格表の金額は含まれる範囲をそろえて比べる
種類ごとの価格を比べるときは、表示された金額に何が含まれているかを先にそろえましょう。同じLIXILの商品ページでも、価格の条件は商品ごとに違うからです。
| 商品 | 寸法 | 価格に含まれる部材 | 表示価格 |
|---|---|---|---|
| フェンスAB YS3型 | 幅2m・高さ0.8m | 本体1枚・柱1本 | 42,900円〜 |
| ラフィーネ 1型 | 幅1m・高さ0.6m | 本体1枚・柱1本 | 43,600円〜 |
| 木樹脂フェンス 1型 | 幅約1.2m・高さ0.8m | 本体1枚・柱1本・柱端部材 | 73,000円〜 |
2026年11月7日時点では3つの商品ページに税込か税抜かが書かれていないため、見積もりでは税の扱いも確かめましょう。どれも部材の価格で、工事費や基礎、古いフェンスの撤去は別にかかります。
さらにLIXILは2026年10月1日受注分からエクステリア商品を平均15%程度、四国化成建材は同年5月1日受注分から5〜15%の値上げを実施済みです。それより前の価格表や見積書は、今の金額と違うかもしれません。
比べるときは、工事費や撤去費まで含めた総額で並べるのが確実です。費用の決まり方は目隠しフェンスの費用を決める4条件で、浜松・磐田の公表価格付きの施工例はフェンス工事の費用比較で確かめられます。
まとめ
フェンスの種類は、素材と形の組み合わせで決まります。迷ったらアルミ形材を基準にして、木の見た目なら樹脂・人工木、境界を区切るだけならスチールメッシュと比べると整理しやすいでしょう。
形は、のぞかれる面だけを板張り・格子・ルーバーにし、区切るだけの面はメッシュやフレームにすると、長さも費用も抑えやすくなります。
まずは敷地の図に「隠したい面」と「区切るだけの面」を書き分けましょう。面ごとの候補を見積準備メモに書き出しておくと、業者との相談が進めやすくなります。