「外構の専門業者に頼むと高そうだし、まずは近所のホームセンターで聞いてみよう」。フェンスの値札に「別途工事費がかかります」と書いてあるのを見て、そう考える方は少なくありません。
先にお伝えします。多くのホームセンターに工事は頼めますが、安いか高いかでは選べません。公式サイトに書いてあることが会社ごとにバラバラで、工事費を公開していない会社もあるからです。
この記事を読めば、ホームセンター9社を同じ4項目で見たときに、何が分かって何が分からないのかが整理できます。そのうえで、店に行く前に決めておく4つのことまで持ち帰れるはずです。
ホームセンターにフェンス工事を頼めるか
多くの会社で頼めます。ただし「どこまでやってくれるか」を公式サイトで確かめられる会社は、思ったより少数でした。
ホームセンター9社を同じ4項目で調べたところ、4項目すべてが公式ページの文章で分かったのは2社だけです。
9社のうち条件がそろって分かるのは2社
当サイトが2026年9月21日にホームセンター9社の公式サイトを読み、工事の受付範囲・既存物の撤去・現地調査・追加費用の4項目がそろって書かれているかを確かめたところ、そろっていたのはカインズとコーナンの2社でした。
| そろっていた項目数 | 会社 |
|---|---|
| 4項目すべて | カインズ、コーナン |
| 3項目 | コメリ(既存物の撤去の記載なし) |
| 2項目 | DCM、島忠、ナフコ、ロイヤルホームセンター |
| 0項目 | ビバホーム |
ジョイフル本田は、公式サイトからリンクされているエクステリアの資料が開けず、判定できませんでした。
書かれていないことは「対応できない」という意味ではありません。ただし、書いていない項目は店で聞くまで分からないということです。どこまで調べてから行くかの目安になります。
対応エリアの示し方も会社ごとに違います。コメリは都道府県ごとに未対応の市区町村を公開し、DCMは受付できない8県を明記していました。コメリが静岡県で未対応としているのは静岡市の葵区・駿河区だけで、DCMの8県に静岡県は入っていません。
いっぽう、対応状況を地図の画像でしか出していない会社や、フェンスのエリア検索ができない会社もあります。自宅が範囲に入るかを公式サイトだけで確かめられないことがあると思っておいてください。
工事をするのは提携している地元の業者
ホームセンターの社員が工事をするとは限りません。カインズ・コーナン・コメリの3社は、提携または協力している工事業者が施工すると公式に書いています。
カインズは「直属ではなくカインズと提携している地元工事業者となっております。カインズの審査基準を満たした工事業者ですので安心してお申し付けください。」と説明しました。
コーナンは「コーナンの協力業者が、お客様宅を訪問もしくは画像での現状の判断を行い」と説明しました。コメリは「ご依頼受付後、平日4日以内に弊社協力業者が現地調査日時をお客様とご連絡の上、決定した日時に現地調査に伺います。」としています。
残りの会社は、誰が工事をするのかを公式サイトに書いていませんでした。
これはホームセンターだけの仕組みではありません。ネット通販でフェンスを買って施工まで手配する形の会社も、提携している施工店に振ります。「下請けに任せるから不安」という見方では、依頼先の違いを説明できないということです。
違いとして意味があるのは、誰が窓口になり、誰が保証を出すかのほうです。第4章で見ていきます。
500万円未満なら建設業の許可は要らない
建設業の許可を持っているかどうかは、フェンス工事では必ずしも条件になりません。国土交通省は、建設業の許可について「『軽微な建設工事』のみを請け負って営業する場合には、必ずしも建設業の許可を受けなくてもよいこととされています。」と説明しています。
軽微な建設工事とは、建築一式工事以外では「工事1件の請負代金の額が500万円未満の工事」を指します。消費税を含めた金額です。戸建てのフェンス工事はほとんどこの範囲に収まるので、許可のない会社でも法律上は請け負えます。
もし許可の有無を確かめたくなったら、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で誰でも無料で調べられます。表示されるのは、許可番号、商号、代表者名、所在地、許可を受けた建設業の種類、許可の有効期限などです。ホームセンターで提携業者の名前を教えてもらえたときにも使えるでしょう。
ひとつ誤解しやすい点があります。同省は「大臣許可と知事許可の別は、営業所の所在地で区分されるものであり、営業し得る区域または建設工事を施工し得る区域に制限はありません。」としました。
つまり「静岡県知事の許可だから静岡県内しか工事できない」という読み方は誤りです。
今ある塀やフェンスの撤去は別の話になる
今あるフェンスや塀を外してから新しく付けたい場合、その撤去を頼めるかどうかを公式に書いている会社は限られます。9社のうち2社だけでした。
しかも書いてある2社でも、対象は「既存のフェンス」までです。
撤去の扱いを公式に書いているのは2社
カインズとコーナンは、既存物の撤去を工事に含められることと、それが別料金になることを、どちらも公式ページで明記しています。
カインズは、既存のフェンスを外して交換できると明記しています。よくある質問の答えは「はい、可能です。撤去処分費は別途費用となりますが、現場見積りの際に合わせてお見積りいたします。」でした。
コーナンはフェンス商品に「処分費別」という表示を付け、その意味を「既存商品を処分する場合、別途費用を頂戴する商品です。」と説明しています。
残りの7社の書かれ方は次のとおりです。
| 会社 | 撤去についての公式の記載 |
|---|---|
| コメリ | 工事費の表は組立工事・柱のコア抜き(コンクリートに柱用の穴をあける作業)・幅詰めの加工費だけで、撤去の項目がない |
| DCM | 工事パックの標準工事内容は「地面が土・砂利の場所へ独立基礎の設置/フェンスの組立・設置」で、撤去に触れていない。独立基礎は柱1本ごとに作るコンクリートの土台のこと |
| 島忠・ナフコ・ロイヤルホームセンター・ビバホーム | 記載なし |
| ジョイフル本田 | 資料が開けず確かめられなかった |
繰り返しますが、書いていないことは「できない」という意味ではありません。撤去が必要な工事なら、公式に扱いを書いている会社から当たるほうが、話が早く進むということです。
ブロック塀と生垣は9社とも書いていない
撤去について書いている2社でも、対象として名前が挙がっているのは「既存のフェンス」「既存商品」までです。ブロック塀の解体と生垣の撤去を工事に含められるかは、9社とも公式サイトに書いていませんでした。
これは読者にとって影響の大きい話です。今あるブロック塀を壊してフェンスにしたい、生垣をやめてフェンスにしたい、という工事は、ホームセンターの公式情報だけでは頼めるかどうか判断できません。
関係する条件もあります。コメリは「組立工事以外の土間工事・電気配線工事・大工工事・板金工事はお請けできません。お客様にて別途手配をお願いします。(ブロック積み工事・アスファルト舗装・コンクリート打設工事など)」と書きました。ブロックを積む工事は受けない、と明記している例です。
いっぽうDCMには「ブロック積みフェンス工事パック」という商品があり、ブロック3段とフェンスの設置がセットになっています。ただしこれは新しく積む工事で、既存のブロック塀を壊す話ではありません。「積む」と「壊す」は別だと分けて読んでください。
撤去費が別なのは業界団体の参考書式でも同じ
撤去処分費が別料金になることは、その会社が不親切なわけではありません。業界団体が公開している参考書式でも、撤去にかかる費用は本体の工事とは別の行になっています。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が公開している参考書式「住宅リフォーム工事御見積書」には、工事項目の表とは別に「解体・廃棄物処理費」という行があらかじめ印字されていました。工事そのものの費用と、壊して運び出す費用を分けて書く形が標準だということです。
ですから見積書を受け取ったら、撤去の費用がこの費目に立っているかを見てください。立っていなければ、撤去が見込まれていないか、工事費に混ざっているかのどちらかです。どちらなのかを聞けば、金額の比べ方がそろいます。
なお、フェンスだけを外す工事がどの業種の工事に当たるのかは、公的文書では判別できませんでした。業種区分の考え方には「それぞれの専門工事において建設される目的物について、それのみを解体する工事は各専門工事に該当する」とあり、フェンスがどちらに入るかは書かれていません。
値段の見え方が4つに割れている
ホームセンターのフェンス工事は、会社によって値段の出し方がまったく違います。項目ごとの単価を並べる会社、1mあたりで出す会社、2mあたりのセット価格で出す会社、商品代しか公開しない会社の4タイプに割れました。
つまり、4社の金額を横に並べても同じ土俵になりません。
単価積み上げ・長さ単価・パック・非公開
値段の出し方は、項目ごとの単価・長さあたりの単価・2mあたりのパック・商品代のみの4タイプに割れていました。いずれも2026年9月21日時点の掲載内容です。
| 値段の出し方 | 会社 | 公開されている中身 |
|---|---|---|
| 項目ごとの単価 | コメリ | 商品代(シンプレオフェンスYS3型 本体T-80 幅200×高さ80cm 税込12,800円 など)と、工事費の表(組立工事、柱のコア抜き、幅詰め=現場の長さに合わせて切る加工)を別々に掲載 |
| 長さあたりの単価 | コーナン | 商品代(税抜15,900円/税込17,490円の例)と、標準工事費(その会社が決めた基本の工事一式の値段)として「W10mまで 税込27500円~ W10m以降W1mあたり 税込2750円~(別途柱部材等必要)」 |
| 2mあたりのセット価格 | DCM | 「フェンス工事パック」として、基礎とフェンス設置を含む2mあたりの価格を掲載。10m以上設置する場合の価格で、10m未満は価格が変わると注記あり |
| 商品代のみ | カインズ | フェンス商品の価格は公開。工事費は「別途工事費がかかります」とのみ記載 |
この違いは、どれが安いかの話ではありません。同じ条件で比べられないということ自体が、この段階で分かる事実です。工事費を公開していない会社がある以上、公開情報からホームセンター同士の安さを比べることはできません。
公式が名指ししている「見積りに入っていないもの」も、会社ごとに違います。
カインズは駐車スペースがない場合の有料駐車場代を挙げ、当日の追加工事代は工事完了後に支払う形だとしています。DCMは工事パックの注記でコンクリート・アスファルトへの穴あけと諸経費を別としました。コメリは前に挙げた土間工事やブロック積み工事を請けないとしています。
今あるフェンスに目隠しを後付けしたい場合も、扱いは会社ごとに違いました。コメリは背の高い目隠しフェンスについて「工事費については都度お見積りとなります」としており、価格表から金額を読めません。
地域の施工会社の公表価格を条件ごとに見比べたい場合は、浜松市・磐田市の施工例を費用を比べるページにまとめています。
「一式」には公的機関の注意喚起がある
見積書に「一式」とだけ書かれていたら、数量と単価を出してもらってください。これは記事の言い回しではなく、公的機関が公式ページに書いている助言です。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する住まいるダイヤルは、「見積書の数量が『一式』と示されていた場合は、改めて内容の確認が必要です。できる限り数量と単価を示してもらいましょう。」と書いています。続けて「また、現場調査をしていない場合は、過大な数量になっていたり、逆に数量が足りずに、後から追加費用を請求される恐れもあります。」とも述べました。
前章で触れた参考書式にも、単価・数量を書く列があります。数量と単価を書ける前提で設計されている書式だということです。
同センターは、契約前に見積書を送って内容を見てもらえる電話相談も続けています。相談員は建築士の資格を持つ人で、窓口は住まいるダイヤル(0570-016-100、10時〜17時、土日祝を除く)です。ただし外構工事の見積りを見てもらえるかは公式に書かれていないので、まず電話で確かめてください。
現地調査が必須かどうかで進み方が変わる
申し込んでから工事までにかかる時間は、現地調査の扱いで変わります。公式の記載を合わせると、申し込み→現地調査→見積書→契約→工事の順に進みました。かかる時間の書き方は会社ごとに違います。
| 会社 | 現地調査についての公式の記載 |
|---|---|
| コーナン | フェンス商品に「見積先行」の表示。「見積先行工事(現地調査必須)となる商品です。施工担当が現地調査後、見積書を郵送で送付します。」 |
| カインズ | 「一部商品は現場見積りが必須となっております。」「通常ですと見積依頼から工事までは1か月程度お時間を頂きます。」 |
| コメリ | 「ご依頼受付後、平日4日以内に弊社協力業者が現地調査日時をお客様とご連絡の上、決定した日時に現地調査に伺います。」「協力業者による現地調査日は平日です。土曜・日曜・祝日はお伺いできません。」 |
現地調査が必須なのは、読者にとって手間が増えるだけの話ではありません。前の項で見たとおり、現場を見ていない見積りは数量がずれて、あとから追加費用になることがあると公的機関が注意しています。調査を受けてから見積りをもらう形なら、この心配は小さくなります。
ただし平日しか調査に来られない会社もありました。仕事の都合で立ち会いが難しいなら、この点は申し込む前に確かめておきたいところでしょう。
フェンスは保険も延長保証も外側にある
リフォームには工事の欠陥に備える保険がありますが、門や塀などの外構工事はその対象外だと保険の団体が明示しています。ホームセンターが用意する有料の延長保証も、対象は住宅設備機器で、フェンスが入ると書いている社はありませんでした。
フェンス工事で頼れるのは、その会社が自分で出す工事保証だけになります。
外構工事はリフォーム瑕疵保険の対象外
リフォーム瑕疵保険は、フェンス工事では使えません。国土交通大臣が指定した保険法人が加盟する一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会が、消費者向けのページではっきり書いています。
対象になるのは「屋根、壁等の既存住宅の一部、またはキッチン、浴槽等の既存住宅と一体となった設備にかかる改修工事や設置工事」です。そのうえで「解体工事、撤去・清掃作業、門や塀等の外構工事等は対象になりません。」と明記されていました。
これはホームセンターの問題ではありません。専門業者に頼んでも、地元の工務店に頼んでも同じです。だから依頼先を選ぶときの問いは「どこに頼めば保険で守られるか」ではなく、「どこが何年の自社保証を出すか」になります。
有料の延長保証の対象は住宅設備機器だけ
有料の延長保証を用意しているのは3社ですが、対象はいずれも住宅設備機器です。カインズとコメリは、公式の対象一覧にフェンスなどの外構商品が入っていませんでした。コーナンは対象商品の一覧が画像で、フェンスが入るかどうかは公式サイトからは読み取れません。
| 会社 | 延長保証の期間 | 対象 |
|---|---|---|
| カインズ | メーカー保証開始日より最大10年間 | 住宅設備機器。フェンス・門扉・カーポートなどの外構商品は対象カテゴリに入っていない |
| コーナン | 設置完了日よりメーカー保証期間を含む10年間 | 住宅設備機器。対象商品の一覧は画像のため、フェンスが入るかは公式サイトから読み取れなかった |
| コメリ | 5年・8年・10年 | キッチン・給湯・浴室・洗面・トイレの設備機器。外構は対象外 |
肝心の工事保証はどうでしょうか。工事の情報が読み取れたカインズ・コーナン・コメリ・DCMの4社について保証の記載を調べたところ、「フェンス工事が何年保証か」はこの4社とも書いていませんでした。
コーナンは「住宅設備機器取付工事の工事保証は、工事日より2年になります。」と対象を限定しており、外構が含まれるかは読み取れません。コメリは工事の種類別に保証期間の表を公開している4社で唯一の会社ですが、その表に「フェンス」という項目はありませんでした。DCMは保証についての記載そのものがありませんでした(保証がないという意味ではなく、公式サイトに書いていないということです)。
カインズは外構について、除外条件だけを書いています。「※外構工事の場合、台風や降雪などの天災による破損は補償対象外となります。」という注記です。
ただし、これはホームセンターだけの弱点ではありません。当サイトが浜松市・磐田市の7社の公式サイトを2026年9月19日から20日にかけて確認したところ、フェンス工事の保証年数を数値で公開していたのは1社だけでした。どこに頼むにせよ、保証年数は見積りの段階で書面に書いてもらうことになります。
メーカー保証は2年。保証書に施工店名が要る社も
商品そのものにはメーカー保証が付きます。LIXIL・YKK AP・三協アルミの3社とも、工事を伴う場合は引き渡し日から2年で横並びでした。
ただし3社とも、施工を伴わない商品は購入日から1年です。商品だけ買って自分で付けるなら、保証は半分の期間になります。
注意したいのは、3社とも「工事の不備が原因の不具合は有料修理になる」と保証規定に書いている点です。ただし文言は社ごとに違います。
YKK APは「当社の手配によらない第三者の加工、組立て、施工(基礎工事、取付工事、シーリング工事など)、管理、メンテナンスなどに起因する不具合」を有料修理としました。LIXILはこれに電気工事を加えたうえで、「メンテナンスなどの不備に起因する不具合」と、不備が原因の場合に限っています。
保証がなくなるわけではありませんが、無償修理の対象からは外れるのです。つまり誰がどう付けたかが、メーカー保証の効き方に直結します。
LIXILはさらに踏み込んでいました。保証書の欄には「※お引渡し日、お客様名、施工店名及び製造No.が不明の場合は、保証しかねますので施工店に必要事項の記入をご依頼ください。」とあります。提携業者が施工する形で頼むときは、保証書に施工店名を記入してもらえるかを確かめておいてください。
メーカー3社は、今回確認したフェンスの施工説明書のなかで、いずれも専門の業者による施工を求めていました。ただし書き方は社ごとに違います。
LIXILは安全上の注意の箇条書きに「●製品の施工には、危険を伴う場合がありますので、必ず専門の工事業者による施工をお願いします。」と書いています。自分で取り付ける選択も含めて考えている方は、この点も判断材料になるでしょう。
ホームセンターへ行く前に決めておく4つのこと
店に行く前に決めるのは、撤去するもの・商品をどこで買うか・聞くこと4つの3点です。ここまでの内容を、そのまま持っていける形にまとめました。
用意するのはメモ1枚です。
撤去するものを名前と数で書き出す
今ある何を外すのかを、名前と数で書いておいてください。第2章のとおり、撤去の扱いは会社によって書かれていたり書かれていなかったりします。何を外すかが決まっていれば、受けられるかどうかをその場で確かめられます。
書き出す内容は次の3つです。
- 外すものの種類(既存のフェンス/ブロック塀/生垣)と、おおよその長さ
- 外したあとに残すもの(基礎、ブロックの下の段、土留めなど)
- 敷地の様子が分かる写真(全体・足元・道路からの見え方)
商品をどこで買うかを先に決める
ホームセンターに工事を頼むなら、商品もそこで買うことになりそうです。カインズ・コーナン・DCMの3社は、自店で買った商品しか取り付けないと公式に書いていました。
カインズは「他社で購入した商品の取付はできますか?」という問いに「申し訳ございませんが、カインズで購入した商品のみとさせて頂きます。」と答えています。コーナンも「誠に申し訳ございませんが、コーナンで購入された商品に限らせていただきます。」としました。
残りの会社は、この点を公式サイトに書いていません。ただし「ネットで安く買ったフェンスを持ち込んで付けてもらう」という進め方を前提にするのは、少なくともこの3社では成り立たないということです。付けたい商品が決まっているなら、その商品を扱っている会社を探すところから始めることになります。
聞くことを4つに絞ってメモにする
店で聞くことは4つで足ります。どれも公式サイトでは分からなかったか、会社によって書き方が違った項目です。
| 聞くこと | なぜ聞くか | 答えをどう使うか |
|---|---|---|
| 今ある◯◯の撤去を工事に含められるか。含める場合、費用はどの費目に立つか | 撤去の扱いを公式に書いているのは9社中2社。ブロック塀と生垣は9社とも記載なし | 見積書で「解体・廃棄物処理費」の行を確認する |
| 現地調査はいつ、どうやって行うか。立ち会いは必要か | 調査が必須の会社、平日しか来られない会社がある | 仕事の都合と合うかを判断する |
| この見積りに入っていないものは何か | 駐車場代、穴あけ、諸経費など、公式が名指ししている別料金がある | 「一式」の行があれば数量と単価を出してもらう |
| 工事保証は何年で、何が対象か。免責(保証の対象から外れる条件)は何か | フェンス工事の保証年数は、工事の情報が読み取れた4社(カインズ・コーナン・コメリ・DCM)とも公式サイトに書いていない | 書面に書いてもらう。メーカー保証書の施工店名も記入を依頼する |
この4つがそろえば、複数の会社に同じ条件で相談できます。金額だけを並べても比べられないのは、第3章で見たとおりです。
なお、地域の施工会社に頼む場合も、聞くことは同じでした。当サイトが浜松市・磐田市の7社の公式サイトを2026年9月19日から20日にかけて確認したところ、フェンス1枚のような小さい工事を受けると明記していたのは7社のうち4社である一方、最低金額や最低延長を公開している会社は1社もありません。規模の下限も、保証の中身も、聞かないと分からないという点は変わらないということです。
書き出す場所に迷う方は見積準備メモをお使いください。工事会社への送信や、氏名・電話番号の入力はありません。
まとめ
ホームセンターにフェンス工事は頼めます。ただし当サイトが2026年9月21日にホームセンター9社の公式サイトを読んだところ、工事の受付範囲・撤去・現地調査・追加費用の4項目がそろって書かれていたのは2社でした。
値段の出し方も4つに割れていて、工事費を公開していない会社もあります。安さで比べる材料が、そもそも公開情報にありません。
さらに、門や塀などの外構工事はリフォーム瑕疵保険の対象外で、有料の延長保証も対象は住宅設備機器です。頼れるのはその会社の工事保証ですが、その年数は工事の情報が読み取れた4社とも公式サイトに書いていませんでした。
だから店に行く前に、外すものを書き出し、商品をどこで買うかを決め、聞くことを4つに絞っておいてください。書き出す場所は見積準備メモが使えます。